コントローラーが認識しない・スティックドリフトの原因と直し方
まず測ってから、デッドゾーン、補正、ファームウェア、掃除の順に試し、修理や保証はそのあとで考えましょう。
直す前に、まず測る
ゲームパッドテスト を開き、コントローラーをUSBかBluetoothでつないで どれかのボタンを押します。コントローラーの名前、標準 のマッピングかどうか、すべてのボタンとスティックの動きがリアルタイムで表示されます。
- ドリフトテストを開始 を押し、3秒間両方のスティックから手を離します。
- ドリフト を読みます。誰も触っていないのにスティックが報告する動きの大きさで、最大まで倒したときに対する % で表します。
- 推奨デッドゾーン を読みます。ドリフトに3ポイントを足し、整数の % に切り上げた値です。
- 左スティックをテスト/右スティックをテスト で円形精度を測ります。スティックを端まで倒し、ゆっくり2周回します。0 % が完全な円です。
ドリフトが3 %を超えると、ゲームで気になりやすいドリフトとして表示されます。静止時に1〜2 %程度の値が出るのはアナログスティックではよくあることで、たいていのゲームは初期設定のデッドゾーンで吸収しています。テストはブラウザの中だけで動き、データはどこにも送られません。数値の詳しい意味は テスト結果の見方 をご覧ください。
ブラウザでコントローラーが認識されない
ブラウザは、ユーザーが触れるまでコントローラーをわざと隠しています。Gamepadの規格では、ページが「ゲームパッドへのユーザー操作」を確認するまで一覧は空のままと決められていて、接続機器からユーザーを特定されるのを防いでいます。そこで:
- テストのタブを前面にした状態で、ボタンを押します(スティックを動かすだけでは不十分です)。
- 最新のブラウザ を使います。Chrome、Edge、Firefox、Safariはどれも、安全な(https)ページでコントローラーを読み取れます。
- コントローラーを横取りするソフトを閉じます。キー割り当てツールなどを終了して、もう一度試してください。Steamもゲーム用にコントローラーの信号を変換することがあります。Steamを開いているとテストの動きがおかしい場合は、Steamを終了して再テストします。
- USBでつなぎます。データ通信に対応したケーブルを使ってください。安いケーブルには充電専用のものが多くあります。
- 非標準 のマッピングと表示されても、コントローラーは動いています。図の代わりに、ボタンと軸の生の値が表示されるだけです。汎用品や古いコントローラーはこの形で報告することがよくあります。
どのブラウザでもボタンに反応しない場合は、PCがそもそも認識しているかを確認します(次の項目)。
PCでコントローラーが認識されない:USBとBluetooth
USBでのテストがいちばん簡単です。ペアリングも電池も要りません。ケーブルなら動くのに無線では動かない場合、コントローラーは正常で、ペアリングか電波の干渉が原因です。
Xbox ワイヤレス コントローラー
コントローラー上部のペアリングボタンを、Xboxボタンが速く点滅するまで長押しし、Windowsの 設定 → Bluetooth とデバイス → デバイスの追加 → Bluetooth で追加します。Microsoftによると、Xbox アクセサリ アプリはBluetoothで接続したコントローラーを認識しません。アップデートや補正は、USB(またはXbox ワイヤレス アダプター)で行ってください。
PlayStation DualSense(PS5)
コントローラーの電源を切り、ライトバーが点滅するまで クリエイトボタンとPSボタンを同時に長押し して、PCのBluetoothの一覧から選びます。ソニーはWindows 10(64ビット)とWindows 11に対応しており、PCでハプティックフィードバックを使うにはUSB接続が必要だとしています。ひとつ前のDUALSHOCK 4(PS4)も、SHAREボタン と PSボタン で同じようにペアリングできます。どちらもゲームパッドテストで使え、ブラウザではたいてい標準配置として認識されます。
Nintendo Switch Proコントローラー
上部の小さな シンクロボタン を押してPCとBluetoothでペアリングするか、USB-Cでつなぎます。任天堂は自社の本体での使用だけをサポートしているため、PCで使えるかはブラウザやゲームしだいです。
汎用・サードパーティ製のコントローラー
多くの製品にはモード切り替えがあります(X-inputとD-input、または説明書に書かれたボタンの組み合わせ)。X-inputモードなら、たいてい標準マッピングのXbox風コントローラーとして認識されます。Windowsで認識されているか確かめるには、Win + R を押して joy.cpl と入力し、Enter を押すと USB ゲーム コントローラーのセットアップ が開きます。
スティックドリフトの原因
ほとんどのスティックは、2つの小さなポテンショメーター(可変抵抗)で位置を測っています。抵抗の面の上を接点がすべる仕組みです。使ううちに面がすり減り、ホコリも入り込むので、手を離したときの値が0に戻らなくなります。するとゲームは、あなたが操作していない小さな入力を受け取り、視点がじわじわ動いたり、キャラクターがゆっくり歩き出したりします。
- 摩耗: 何百時間も使ったコントローラーでは、これが最も多い原因です。Microsoftは、通常の使用による摩耗が原因のドリフトは補正ツールでは直せないとはっきり書いています。
- 汚れやくず: スティックの根元のゴムのカバーの下に入り込みます。
- 補正のずれ: 落としたあとやファームウェアの更新後などに起きます。
- ファームウェアやドライバーの不具合: 特定の環境でだけドリフトが出る場合に疑います。
Joy-Conの「勝手に動く」問題で知られるようになった症状ですが、どのメーカーのコントローラーでも起こります。磁気(ホール効果)センサーを使ったスティックは接点がすべらないため、摩耗によるドリフトがずっと起きにくくなっています。買い替えのときに覚えておくとよいでしょう。
スティックドリフトの直し方(順番に)
手軽な方法から順に、思い切った方法へと進めます。1つ終えるたびに ゲームパッドテスト で再テストしてください。
- ゲームのデッドゾーンを上げる。 ドリフトテストの 推奨デッドゾーン の値に合わせます。PCやゲーム機のゲームの多くは、コントローラー設定にスティックのデッドゾーンのスライダがあります。小さなドリフトならすぐに目立たなくなり、費用もかかりません。
- 補正する。 Xbox ワイヤレス コントローラーとElite シリーズ 2は、Xbox アクセサリ アプリでコントローラーを選んで補正ツールを実行します。Nintendo Switchは 設定 → コントローラーとセンサー → スティックの補正 を選び、画面の案内に従います(Switch 2では コントローラーとアクセサリー の中にあります)。Windowsでほかのコントローラーを使う場合は、USB ゲーム コントローラーのセットアップ でコントローラーを選び、プロパティ → 設定 → 調整 を選びます。
- ファームウェアを更新する。 Xboxは、PCまたは本体の Xbox アクセサリ アプリからUSBで更新します。DualSenseは、Windowsの PlayStation Accessories アプリか、PS5のシステムソフトウェアの更新で行います。Switchは 設定 → 本体 → 本体の更新 です。
- コントローラーをリセットする。 DualSenseは、本体の電源を切った状態で、背面の小さなリセットボタンをピンなどで5秒以上押します。Switch Proコントローラーは、シンクロボタン を1回押してから、どれかのボタンを押して起動します。
- スティックのまわりを掃除する。 電源を切り、スティックを片側に倒して、ゴムのカバーの下にエアダスターを短く吹きかけます。スティックを回しながら、全方向から繰り返します。液体を流し込まないこと、そして保証期間中なら本体を分解しないことに注意してください。
補正と掃除をしてもすぐにドリフトが戻るなら、センサーが摩耗しています。
保証、修理、買い替え
何かを開ける前に、保証を確認しましょう。Microsoft、ソニー、任天堂はいずれも、補正で直らない場合は修理サービスを案内しています。任天堂は、補正をしても症状が続くならスティックの故障が考えられるので、サポート窓口に連絡するよう案内しています。テストで測ったドリフトの % をスクリーンショットやメモで残しておくと、話がスムーズです。
保証が切れている場合、はんだ付けができればスティックのモジュールを交換することもできますが、多くの人にとっては修理店に頼むか新しいコントローラーを買うのが現実的です。それまでは、デッドゾーンを上げておけば使い続けられます。
ほかの機器でも、「まずテスト、次に順番に対処」の考え方は同じです。ノートパソコンのキーボードが反応しないとき や、ボイスチャットの問題なら Zoom・Teams・Discordのマイクとカメラ をご覧ください。
よくある質問
スティックドリフトは直せますか?
多くの場合、目立たなくしたり軽くしたりはできます。軽いドリフトなら、デッドゾーンを上げる、補正、ファームウェアの更新、掃除が効きます。センサーの摩耗によるドリフトは再発するので、その場合は保証での修理かスティックの交換が本当の解決策です。
ドリフト対策のデッドゾーンはどれくらいにすればいい?
ゲームパッドテストでドリフトテストを行い、表示される推奨デッドゾーン(測ったドリフトに3ポイントを足して切り上げた値)を使ってください。デッドゾーンを大きくするほどドリフトは隠れますが、細かい操作はしにくくなります。
ゲームパッドテストでコントローラーが認識されないのはなぜ?
ブラウザは、ページを前面にした状態でボタンが押されるまでコントローラーを表示しません。ボタンを押しても反応しなければ、データ通信対応のUSBケーブルを使い、キー割り当てツールを閉じ、Windowsの「USB ゲーム コントローラーのセットアップ」で認識されているか確認してください。
PS4やPS5のコントローラーでもテストできますか?
できます。DUALSHOCK 4やDualSenseをUSBかBluetoothでつないで、ボタンを押してください。ブラウザではたいてい標準配置として認識されるので、図、スティック、トリガーが表示されます。
スティックドリフトは保証の対象になりますか?
メーカー、国、購入からの期間によって異なります。購入日を確認のうえ、メーカーのサポートに問い合わせてください。テストで測ったドリフトの値があると、症状を説明しやすくなります。
出典と確認日
- W3C:Gamepad(ユーザー操作、標準マッピング) — 2026-10-22 確認
- Xbox サポート:Xbox アクセサリの再調整ツールを使用する — 2026-10-22 確認
- Xbox サポート:Xbox ワイヤレス コントローラーを更新する — 2026-10-22 確認
- PlayStation:DualSense ワイヤレスコントローラーをPC、Mac、モバイル機器で使う — 2026-10-22 確認
- PlayStation:DualSense ワイヤレスコントローラーのトラブルシューティング — 2026-10-22 確認
- 任天堂:Nintendo Switch のスティックの補正(英語版サポート) — 2026-10-22 確認
- 任天堂:Proコントローラーのスティックが正しく反応しない(英語版サポート) — 2026-10-22 確認
- 任天堂:Nintendo Switch 2 のコントローラーの補正(英語版サポート) — 2026-10-22 確認
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